今日の1足

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コンバースというブランドに最も関連のあるスポーツといえば、なんといってもバスケットボール。現在はカジュアルシーンの定番となっているオールスターは元々バッシュですし、自分が高校生だった’80年代はシェブロンラインのプロレザー OXがバスケットボール部の友人の足元を飾っていました。あとはクリス・エバートが着用していたテニスですかね。なので「コンバースがランニングシューズを作っていた」と言うと、驚く人が多いです。自分もワールドクラストレーナーというモデルを2足持っていますが、そのほかにも青りんごカラーのスターファイヤーとかも古着マニアに人気でしたね。そんなコンバースのランニングシューズにオデッサという当時としてはかなり先進的な設計思想を持っていたモデルが存在していたことを知っている人は、スニーカーフリークでもあまりいないでしょう。

 

オデッサは1985年に発表されたランニングシューズで、最も大きな特徴はシューレースを足の中心よりも外側にオフセットさせていること。このことによって足の甲に集中する血管を圧迫しないという効果を狙っていました。ここまで読んで「あれ、ナイキのフットスケープやサッカーシューズのトータル90とそっくり!」と思った人は少なくないはず。フットスケープが登場する10年ほど前に、こんな斬新なデザインが発表されていたのです。

 

オデッサはこれまで復刻されることはありませんでしたが、N.ハリウッドの尾花大輔氏によるコンバースアパレルのプレミアムなコレクションCONS  RENNOVATOR(コンズ リノベーター)が2015年春夏シーズンよりデビューしたタイミングで非売品ながら少数が復刻されました。グレーのカラーリングとインパクトのあるデザインを巧みにミックスしたこのモデルは、全く古さを感じることはなく、今から30年前のデザインとは思えませんね。

 

ちなみにCONS  RENNOVATORですが、3月21日にSOPH.TOKYOの2階にオープンしたスニーカーショップ「A + S」でも取り扱いがあります。

 

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上から見てもやっぱり斬新。30年前のデザインとは思えませんね。