今日の1足

f:id:hynm_minai:20140813142816j:plain

 

日本市場がスニーカーのトレンドに与える影響力の大きさに鑑み、21世紀に入ると、日本でもアメリカとほぼ同じタイミングで同じモデルがラインアップされるようになりました。昔は「アメリカだけのカラーリング!」「フットロッカーバージョンよりもフィニッシュライン限定カラーのほうがカッコイイ!」というような会話がスニーカーマニアのあいだで頻繁に交わされていたものでした。カラーリング云々はNIKE idやmi adidas,Your Reebokのようなカスタマイズプログラムが登場したことによって、その部分でのアドバンテージはかなり減りましたしね。

 

しかしながらここ数年、アメリカ、ヨーロッパとの展開モデルやカラーリングの違いが再び顕著になってきました。一時期は「日本で買ってもほとんど一緒でしょ!?」といった感じで、海外訪問時のスニーカーショップめぐりもあまり面白くなかったですが、最近は「おっ、こんなカラーあるんだ!!!」って感じで、帰国時にはシューズボックスが3,4個増えてるということも珍しくありません。今回のアメリカ滞在でもフットロッカーをチェックすると、自分世代には懐かしいエアハラチのディスプレイが目に飛び込んできました。日本での展開カラーはどちらかいうとカラーコントラストのハッキリした派手なカラーリングのモデルが多かったのですが、アメリカではオールブラックやオールグレーといった落ち着いたカラーが豊富。オールグレーのスエードマテリアルバージョンを購入しましたが、カッコイイし、汎用性も高いので個人的にはとても気に入ってます。

 

ちなみにエアハラチに採用されているハラチフィッティングは、その名とデザインディテールがメキシコの伝統的なサンダルのハラッチからインスパイアされたことは有名ですが、昨年7月にナイキのヘッドクォーターを訪れた際に、デザイナーのティンカー ハットフィールドは、「ネオプレン製の水上スキー用ブーツのフィッティングシステムも参考にしました」とプレゼンテーションで語っていました。最近のプレスリリースではこの水上スキー用ブーツの話も入れられるようになっていますね。