今日の1足

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パントフォラドーロと聞いて、それが何を意味するか分かる人はよほどのサッカー通かイタリア通でしょう。イタリア語で「黄金のスリッパ」を意味するこのブランドは、1886年創業の老舗で、特にサッカーカテゴリーに強みを発揮していたことで地元イタリアでは有名な存在です。自分が1年に3回ほどイタリアを訪れていた2000年から2001年の頃は、ミラノ、フィレンツェ、ローマのスポーツ店を訪れるとアディダスナイキといったグローバルブランドに押されつつ、同ブランドのサッカースパイクが2~3モデル展開されていることが多く、イタリアサッカーに詳しい人に聞いてみると、プロクラブのユースチームではパントフォラドーロのラバースタッドでスタッドが多目のモデルを指定シューズにしているクラブが少なくなく、これは足裏の突き上げが少なく、足の成長を阻害せず、足裏でのボールコントロールがしやすいのが理由だと聞いて、このブランドに対する評価を新たにしたものでした。

その後サッカースパイクモチーフのモデルなどでカジュアルシューズにも参入し、日本にも上陸したパントフォラドーロでしたが、これらカジュアルシューズには個人的にあまり興味は湧きませんでした。しかしながら最近リリースされたテニスシルエットのモデルは秀逸な出来栄えで、高級感もあって本当にカッコいい。このクラシコPG72というモデルは、ベーシックなデザインを足を包み込むようなアッパーとライニングの上質な天然皮革で仕上げていて、カジュアルなショーツスタイルからドレッシーなジャケット&パンツスタイルまであらゆるコーディネートに対応してくれます。30000円というプライスは決して安くありませんが、その高級感ある佇まいと汎用性の高さを考えると決して高くないと思います。いまだにMADE IN ITALYだし。